4月から私の生活パターンがちょっと変わります。妻が就職し、娘が保育園に入園するので、4月からは多少過密スケジュールとなります。
先日娘の保育園へ、入園のガイダンスを聞きに行ってきました。実は群馬県にいるときに娘は保育園に通っていたので、今回が二度目の保育園です。
ガイダンスを終え今しみじみ思うのは、群馬で通った保育園は、我々夫婦にとって理想的だったということです。建物は木造の部分が多く、遊具は滑り台くらいしかありません。ただ大きな木と動物に囲まれて、子供と教師が本当に生き生きと遊んでいました。毎日ドロだらけになった服がどっさり帰ってきました。トイレットペーパーを部屋中に散らかしたり、戸をはずしてそれで滑り台を作ったりと、はちゃめちゃな保育園でした。私も初めてそれを見た時一瞬「ここの先生何考えているんだろう?」と思いました。考えてみればそれらは本当はしたいけれど出来ないことでした。しちゃいけないことしちゃってる子供は楽しいに違いありません、私も子供時代にそんなこと出来たら良かったなと思いました。
また親と教師が共同で作り上げることを望んだ保育園のため、親にもいろんな行事への協力を求められました。私も、木のおもちゃや夏祭りの舞台を作ったり、サンタクロースになったり、と駆り出されました。
保育園はいつもオープンで、子供の様子も毎日大学ノート1ページ書いて教えてくれました。時には、娘の小さな手に先生がボールペンで蝶々やゾウの絵を描いてくれました。そんな日の娘はいつにも増して笑顔で帰ってきました。
こんな環境には、なじめない親もきっといると思います。毎日何枚ものドロドロの服を洗わされるのに疑問を持つ親もいるでしょう。でも、この上なくはちゃめちゃに遊ぶ経験が重要だと思います。きっと小学校に入ってすぐは規律になじめなくて苦労するでしょう。が、規律を覚えるのは簡単ですが、とんでもなく楽しい経験は、そう得ることは出来ません。残念ながら、4月からの新しい保育園は、楽しく遊ぶより、早く大人になることを望んでいるようです。でも、群馬の保育園でむちゃくちゃ楽しいことをした経験は、娘にとってたいへん大きな財産になっていることでしょう。