富士山のお山じまいの祭り 「吉田の火祭り」 に行ってきました。
富士浅間神社の祭神が猛火の中で皇子を安産した、という故事に由来する祭で、400年も続いている日本三大奇祭の一つです。
浅間神社の参道。
巨木が並び、ひんやりとした空気の中を、遠くからおみこしが近づいて来ます。
近寄ってくるのは、一番上の写真の 「お山さん」 赤富士を模したみこしです。地元で生まれ育った人がかつぎ、かつぐと「男」と認められるのだそうです。
この祭を彩る、大たいまつ。 高さ3メートル、直径80センチ。ヒノキとアカマツで作られ、200キロもあります。
氏子の玄関先に井げたに組まれたたいまつ。
日暮れ頃、みこしが奉安されると、約2kmにわたり70本以上のたいまつと、無数の氏子のたいまつに火がともされます。
行き交う人々、燃えさかるたいまつ、露天商の声。燃える火を見ていると特別な感情が生まれるのは、人間が動物だからでしょうか。
夏の終わりを告げる幻想的なたいまつの炎に、賑やかな祭の中、何か寂しさをも感じました。